大妻中学高等学校

「DQ Testは実施後すぐに生徒のDQスコアが確認できることが素晴らしいです。8つのデジタルシティズンシップスキル は21世紀を生きる子どもたちにとって非常に価値のある枠組みを提供していると感じました。」
加藤 悦雄氏
情報科・ICTコーディネーター

110年前から時代を見据えた女子教育機関として

東京都千代田区に位置する大妻中学高等学校。大妻コタカが開いた私塾を前身に110年の伝統を持つ学校です。大妻コタカは、校訓として掲げた『恥を知れ』の言葉とともに、「良き家庭人であること、良き職業人である」ことを説いていました。これは自分自身を客観的に見つめ直し、自らの弱さに向き合い特性を理解し、常に謙虚である姿勢を求めたものです。

110年経っても色褪せない校訓である『恥を知れ』などの伝統を基礎としている一方で、2017年4月に成島由美校長が着任してからは、積極的な学校改革に取り組んできました。

それは、大妻コタカが目指した「女性の自立」を現代に即して考え、新しいスローガンである「大妻ビジョン50」を掲げました。またその他にも、少子高齢化が進み、市場が縮小していく日本だけではなく、世界で活躍する人材となるための「中国語講座の設置」やICT機器の積極的な導入など様々な改革を行なっています。

変わりゆく教育環境に合わせて(新学習指導要領や大学入試対策として)

大妻中学高等学校では、2018年9月1日より中学1年生から高校1年生までの4学年、約1200人の生徒にタブレットを一人一台持たせる取り組みを行なっています。また、学校内の施設では、各教室全てに高性能のプロジェクターが設置されており、無線ルーターのアクセスポイントは129ヶ所あります。高校2年生、3年生に関しては、コンピューター室をリニュアールし、貸出用ノートパソコンを50台揃えました。

授業でも積極的にICTを活用しています。従来は印刷代が高くなってしまう関係で、カラーコピーできなかったプリントをタブレットを使用しカラーで見ることや、紙で提出していた宿題をタブレットから提出することも増えています。英語の宿題に関しては、筆記のみならず、自分でスピーチを録音しタブレットから提出する取り組みなども行なっています。

このようにテクノロジーを活用した授業が増えていく中で、まずはデジタル世界におけるルールやマナーを指導することが早急の課題でした。ルールやマナーを教えずに、パソコンやタブレットを使えば、生徒たちが好き勝手に使うのは当然です。テクノロジーを活用するための根底部分である、情報リテラシーや情報モラルの教育の必要性に駆られていました。

そこで2019年4月、高校2年生、3年生の2学年各14クラス、合計約600人の生徒に対してDQ Test(自らのDQを測定するための無料のテスト)を実施しました。

「実施してすぐに生徒は自身のDQ能力を知ることができて良かったと思います。いままでいろいろな測定の仕方がありましたが、このような総合的な測定がネット上でできることは今後の教育界における必要性に十分に応えられる大変意義のあることだと思います。」

大妻中学校・高等学校でのDQ Testを担当してくださった加藤氏はこう振り返りました。

 さらに加藤氏は、「実施後の生徒の反応としては日常生活を過ごす上で、どのようなことに気をつけて生活したら良いのか、またいろいろなネットなどからの情報をどのように受け取るのかについて関心を持つことができました。」と付け加えました。

高校3年生に実施している様子


うちの子は大丈夫!という保護者の安心のためにも

今後の展望として大妻中学校・高等学校では、中学1年生に対しては子どもたちのDQを高めるためのプラットフォームであるDQ Worldを活用させたいということです。また、高校2年生、3年生に対しては、年度末にもう一度DQ Testを実施し、1年間でどの程度自身のDQが変化したのかを測定する予定です。

DQ Worldとは、デジタル世界を生き抜くために必要な8つのデジタルシティズンシップスキルを学習するためのオンライン学習プラットフォームであり、誰でも無料で利用することができます。これの利点は、ゲーミフィケーション形式であるため飽きずに進めることができる点です。