精華小学校

「オンライン上での、ルール、マナー、モラルを教えなければいけないことはわかっていても、その方法に苦慮していました。
教育現場でも家庭でも同じように危機感を感じています。
教員として、親として、DQに出会えた時にはこれだ!と思えました。」
向井崇博氏
精華小学校広報主任

GEG Yokohama Leader


「人のおせわにならぬよう  人のおせわのできるよう」

横浜市に位置する精華小学校には、1922年の建学当初から「人のおせわにならぬよう 人のおせわのできるよう」という校訓があります。また建学の精神として「教育の5原則」が掲げられています。その中の「自由個別的教育」や「自主自発教育」、「自主教材を重んじ見学体験を重視」にもあるように、豊富な体験学習やきめ細かい指導をしているのが強みです。特に体験学習に関しては多くの機会を設けており、座学による知識の吸収にとどまらず、習得した知識を活かすところまでを目標に子どもたちを指導しています。

2022年に100周年を迎える精華小学校では、ICT教育を取り入れつつ、デジタルと質の良いアナログの融合により本来からある学校教育の良さをさらに生かしていきたいと考えています。


デジタルネイティブと言われる子どもたちと

私立である精華小学校には、様々な地域から生徒が通っています。遠方から通学するとなるとスマホを持つ子も増えるため、正しい情報リテラシーの教育が急務だと感じていました。また広報主任の向井崇博先生は、6年生と4年生になる2人の息子さんの様子をみて「物を隠すとか、紙に悪口を書いてしまったということと、オンラインゲーム上で騙してプレイヤーを殺してしまうことって同じことのように捉えている」と感じました。「すべて意地悪やいたずら感覚なんですよ。やっぱりそこはきちんと一線を引けるようにしたい。それには中学、高校になる前の小学生の時が大事なのかなと思います」と強調しています。

精華小学校では、2017年秋そして2018年冬の計2回、DQ Testを3~6年生の計320人に実施しました。またそのテストの後では、子どもたち自身にDQの8つのデジタルシティズンシップスキルに関する感想や意見を所定の用紙に記入してもらい、DQ Test実施後の子どもたちの変化を可視化しました。DQ Testに関して向井先生は、「印象に残ったのが『変な写真は撮らない』と書いている子がいたこと。『送らない』の前に『撮らない』という、モラルに一歩踏み込めた気がしました。そこに気付く子が1人でも2人でも増えて、それを共有することができればDQ Testをやった意味があると思っています。もはやDQは道徳教育です」と振り返っています。


ICTモラルは、教育現場と家庭・子どもたちを守る大人と共に

今後の展望として精華小学校では、子どもたちのDQを高めるためのプラットフォームであるDQ Worldを授業に導入することを考えています。デジタル世界を生き抜くために必要な8つのデジタルシティズンシップスキルを身につけるためのオンライン学習プラットフォームです。ゲーミフィケーション形式なので飽きずに進められるメリットもあります。誰でも無料で利用できます。

精華小学校の場合、2019年度より4年生〜6年生の3学年を対象に道徳の授業でDQ Worldを取り入れる予定です。初回の授業ではもう一度DQ Testを実施し、子どもたち一人ひとりが現状のウィークポイント等を再確認できるようにしたうえで、8つのゾーンがあるDQ Worldを進め、授業内でDQを高めていく計画です。

「オンラインの世界には魅力がたくさんあるからこそ、緊張感と危機感をどこかで持っていてほしい」と向井先生は願っています。それこそが「判断に一線を引けるようになること」だからです。「学校がやる、やらないではなく、子どもをとりまく大人も含めて考えていくべきことであり、そのためにも子どもたちにはDQWorldに取り組ませていきたい」と向井先生は語っていました。


      向井崇博氏