相模女子小学部・中学部

「高度情報化社会に向けてICT教育を充実させたかった当校にとって、DQは最適な選択肢でした。 今後もDQ学習を続けていきます。DQが学校・保護者・子どもたちの架け橋となるよう期待しています。 」
川原田康文 氏
相模女子小学部


近い将来訪れるロボットと人間の共生社会に向け、「Pepperプログラミング」を推進

相模原市南部に位置する相模女子大学。「高潔善美」の建学の精神に基づいて、目標を高く、何事にも挑戦する意欲をもち、他者の気持ちを大切にする児童の育成をめざしています。そのために、小学部では、少人数教育によるきめの細かい指導を行うとともに「魅力ある授業」「わかる授業」に取り組み、確かな学力の定着と習得をめざしていきます。また、日々の教育活動の充実を図るとともに、学校行事や校外学習などを通して多様な教育活動を創造し、子どもたち一人ひとりの感動体験を大切にしながら、課題に対して粘り強くチャレンジする自ら学ぶ子どもの育成に取り組んでいきます。
 

そのため、私学としての多彩で独自性あふれる教育プログラムが学校生活に盛り込まれています。コミュニケーションスキルと生きる力を育む「つなぐ手」の授業。子どもたちを大きく成長させる学校行事や校外学習。フォニックスを学び、スピーチコンテストを通して表現力を豊かにする週二時間の英語の授業。そして、使える英語を目指し、オンライン英語学習を4年~6年で実施しています。さらに、レゴを利用したプログラミングを学びながら論理的思考力を高めるロボティクス(STEM)の授業など、積極的にこれからの社会に必要な教育活動を展開しています。

2018年度、6年生はロボットのPepperをプログラミングして動かすことに挑戦しました。最終目的は、人間とPepperが会話をすること、Pepperのタブレットを使って、人へのクイズ出題に挑戦します。小学部の川原田副校長は、世界で初めてPepperを活用したプログラミング授業を小・中学校教育に導入し、ソフトバンクが実施している「Pepper社会貢献プログラム」の教師用指導書の監修・執筆も手掛けています。

「Pepper社会貢献プログラム」とは、初心者にも簡単なプログラミングツール「Robo Blocks(ロボブロックス)」を使用し、実際にPepperを動かしたり会話をさせたりと、楽しみながらプログラミングを学び、自分達で考えたプログラムを自由に作成していく授業です。プログラミングでは、その仕組みを理解し順序立てて取り組む必要があるため、論理的思考力を高める機会となります。


DQ Testの活用により、子どもたちのネット上のリスクや個人の強みを可視化

相模女子小学部では、4年生以上になると1人1台iPadを持たせる最先端の取り組みを行なっています。その際、こちらから一方的に使い方を教えるのではなく、自分たちで考えて端末を扱っていくことをを心がけて指導しています。その中で、プログラミングやロボティクスに関する教養(デジタルクリエイティビティ)を学ぶ前に、子ども達がデジタル世界においてどう振る舞うべきかの教育(デジタルシティズンシップ)の必要性に駆られていました。

そこで実施していただいたのが、自らのDQを測るためのDQ Test。2017年に紙ベースでのDQ Testを小学校6年生2クラスで実施、2018年には小学校4年生と中学校1年生に実施しました。

テストを実施して発覚したことは、ネットゲームで知り合った人とチャットで会話をしている生徒がいたということです。これには驚きましたが、最近ではそのようなことが容易に可能になってきてしまっていると感じました。

「DQは、これからの社会を生きる子どもたちにとって、非常に重要な位置づけになると考えています。すでに、小さい子どもが両親の携帯やスマートフォンを触っているのが現状です。物心ついた後、少しでも早い時期からスキルや倫理観を身につけていくことが、子どもたちを守ることになると考えています。DQ Testは、一つ一つの質問を答えていくだけで自分の傾向が総合的にわかる非常によいツールだと考えています。 終了後にチャートのグラフがリアルタイムで表示されるのが良いです。今後も続けていきたいと思います。」 と相模女子小学部副校長の川原田康文氏は振り返りました。


PepperやDQと共に高度情報化社会に備える

今後の展望として相模女子小学部・中学部では、子どもたちのDQを高めるためのプラットフォームであるDQ Worldを活用する計画です。DQ Worldは、デジタル世界を生き抜くために必要な8つのデジタルシティズンシップスキルを学習するためのオンライン学習プラットフォームであり、誰でも無料で利用することができます。今後の相模女子のプランとしては夏休みに入る前に、保護者にスマホとデジタル世界との関わりについて考えてもらうべく、保護者向けDQワークショップを開催する予定です。ワークショップ内では保護者にもDQ Testを実際に試していただく時間も設けます。また小学4年生~中学3年生の生徒には、夏休み前にDQ TestとDQ Worldのゾーン1を学校で時間を取ってやってもらいます。その他の7つのゾーンは夏期課題として取り組んでもらい、フォローアップとして、夏休み後にもう一度DQ Testを実施していく形でこの一年間DQ学習を進めていくことになりました。

「2019年度から4年~6年の児童、そして保護者、中学の全生徒に向けてDQ学習をしていきます。また、毎年実施していくことで、スキルはさらに高くなると考えています」(川原田氏)


川原田康文氏